「英語っぽい」英語(2)

2020年9月9日

先日、小学高学年クラスの生徒さんがこんなことを言っていました。
昨年の12月に入会し、まもなく一年目を迎えようとしている生徒さんです。現在小学5年生。小学校でも英語の授業があり、入会当初からとても上手に英文を真似して読むことができていました。
入会前の体験レッスンの時に、お母様が、「学校で課せられる英文の暗唱はよくできているんですが、この子、意味が分かって言っているのかちょっと不安で…」と、おっしゃっていました。
たぶん、意味のつながりはわかっていませんね。

そのお子さんも、コア英語教室で習いはじめてから2作品目『Rumpelstiltskin』(ランペルスティルツキン=コアでの略呼称”ランペル”)の発表会。
音を覚えることが得意で、フレーズの暗唱も難なくできてしまいますので、発表会が楽しみです。
その彼女が、
「あんな、学校の先生(たぶん、ネイティブ)にランペルの暗唱聞いてもらってん。そしたらな、『もっとはっきり言わないと何をいっているのかわからない』って言われん。」
切れ目のわからないにょろにょろとつながる音声は、ネイティブの耳には”英語”として入ってこないのでしょう。コア英語教室の代表からも、子どもたちのコアでの発表会をネイティブに聞かせたら、やはり、同じようなコメントがかえってきたと以前から聞いていました。
「だから、ダメ」なのではありません。

とにもかくにも、聞いた音声、発した音声は、後々の学習の大きな大きな基礎となります。にょろにょろは、必ず分解して理解できるようになり、分解して理解できた後にまた、小さいころに習得した音声学習が生きてきます。
親も先生も、こどもの成長をじっくり見守る我慢強さが必要です。
音声面に限らず、目先の良しあしにこだわって、極端な話、「発音矯正」「文法強化」などと始めてしまうと、英語学習は一気に”ただのお勉強”となってしまい、子どもたちの興味は半減してしまうことでしょう。
まずは”英語の全体にたくさんふれる”ことを存分に!大木を育てるには、目に見えない大きな根っこを育てる必要があります。コアには無駄な学習期間は一切ありません。かならず、「自分から発信できる英語」につながっていきます。