英文にスラッシュを入れる作業

2020年10月1日

まもなく高校受験の西野教室の中3生と、長文読解の過去問をやりはじめた。
一度黙読したあと、
”意味の切れ目でスラッシュを入れて”
と、指示した。
スラッシュを入れることで、読解の誤りが見つけやすくなるのだが、私が予想していたようにことが進まなかった。
スラッシュが細かい…
なぜだ、なぜ、こんなところで切るのだ…
授業終わりに生徒さんに聞いてみると、
「どこにスラッシュを入れたらいいかわからないんです。」と。
なるほど!!
語順に沿って文章を訳す力が確かなものになってくると、『スラッシュでわざわざくくる』という作業はかえって混乱を招くのか!「意味の区切り」の意味がわからず、あえて小さな意味のかたまりでくくったとのこと。
その生徒さん、さらに続けて、
「塾ででもみんな、長文にいっぱいスラッシュ引いてるけど、あれ、何で引いているのか、意味が分からないんです。」と。
高3の英語ができる生徒にもスラッシュについて聞いてみると、まったく同じ答えが返ってきた。
「どこにスラッシュ引いていいかわからへん。」
「たくさんスラッシュ引いてるやつほど、英語苦手なやつ多いな」
「スラッシュはひかへんけど、関係代名詞に導かれる長い修飾部分なんかは、( )で示したりするけどなぁ」
コアで英語ができるようになった生徒は、意味のかたまりを大きくとらえられる、ということか。
嬉しい発見。さらにステップアップできる対策を考えよう。