「英語を発音できる」がまず最初
1月から夙川校でお預かりしている中2生。
単語もそこそこ覚えているし、英作文だって単純なものは難なくできる。
それでも、学校の実力テストとなると全然点が取れなくて、全然わからなくて。「もう、英語なんてやってもムダ!」とばかり、自分から英語をあきらめようとしていたところをお母さんに、(たぶん、無理やり(笑))コアの体験レッスンに連れてこられた。
いつかの記事にも書いたけれど、体験レッスンで子どもたちを見る限り、「やればできる」子どもたちばかり。躓いているのは、英語の学びかた、英語との付き合い方がわからないから。
特に音声。
英語に力を入れている中高一貫校などでは、帰国子女なども含め、美しく英語を発音できる生徒さんがたくさんおられる。こういうお子さんと同じクラスでやっていると、「この人たちにはどうにもかなわない」「私の英語ってなんか変」と、スタートラインに立つ前に、心の中では早々と敗者宣言をしていることが多々ある。
残念ながら、中学校になると、学校ではゆっくりと音声学習、読む練習やフォニックスのことなどはやっている時間がない(と思われる。やっていらっしゃる学校様があれば、思い込みの発言をすみません。)。
この時間のかかる”音声への取り組み”が何より大事。ここに時間をかけないと、先に進めば進むほど、英語学習は困難になる。
・単語を覚えること
・文法を覚えること
音声の助けがあると随分と楽になる。
というわけで、その夙川中2生も、
まずは
・単語を発音できること
・文章を英語らしい流れで、CDのスピードで言えること。
を目標にします。
まずは英語”らしい”流れ、”スピード”を意識し、そこをクリアしようと頑張っていけば、あるとき、生徒自身の内側から、もっと英語らしく読みたいと思うときが来ます。
授業を数か月続けていて、「あ、今日の英語の読み、心地よかったな」と感じたときは、その意識が生徒の側に芽生え始めたときなのではないかと思います。
ここまでくれば、英語学習は加速するばかり。でも、ここまでが、努力なしでは到達できない困難な部分でもあります。
けれど、その困難さは、なにか心地の良さをともなう困難さ、という感じ。決して苦しみの作業ではないはずです。とにかく毎日コツコツと頑張っていきましょう。