英語物語の役割
西野教室で3月中の春休み限定でお預かりした新中1生が、理想的な進捗で明日、講習を終わろうとしています。
約12日間合計20時間程度の学習でしたが、「英語に興味を持ち」「自主的に学習できる」入口に立てたとおもいます。これは本人の資質によるところも大きいですが、物語を通して最初の英語に触れたこと、課題をこなし、日々の小さな課題の中に「できた」という喜びがあったことも一躍買っています。
このお子さんは、某有名進学塾の英語講座にも通っておられ、その塾でやっている内容も話してくれます。スピード重視、量重視の様子が伝わる指導内容。宿題も多いらしく、ついてこれた者勝ち…といったところでしょうか。学校の授業に加え、学校授業をフォローしてくれるはずの塾の中でさえも、熾烈な生き残り競争がある様子です。
塾で、be動詞の短縮形の説明がこんな風にされたそうです。
「英語は長いのが嫌いだから短くする。だから短縮形。だから I am は I’m 」
こんな感じで、英語のしくみを学び続けたら、さぞかしつまらないだろうなぁ~なんて思いながら、生徒さんに言いました。
「でもさ、ジャッカル(物語テキスト)に出てきたトラのセリフ思い出して。」と言い、生徒さんと私、顔を見合わせて
”I AM THE TIGER.”
2人の声が重なり、2人で笑いました。これは、この作品に触れた人にしかわからない感覚ですね。すみません。
短縮形にせずに、伝えたいこともある。
作品の中でこのセリフがどのように語られたのかを知っている生徒さんは、塾の先生の解説も柔軟に受け止められただろうなぁ、よかったーと思いました。
物語の中で生き生きと語られる英文に触れる、それも音声をともなって触れるということは本当に大事なことなのだと改めて感じました。