英語の先生に必要なもの
英語の先生になりたての頃は、自分の英語力の無さに、かなり強い劣等感を感じていた。そして焦っていた。が、だからと言って、魔法のように自分の英語力がグングンアップするわけでもないので、コツコツと自分のための英語学習をつづけながら、一方では、英語の先生として、コア英語教室のメソッド「音読と語順訳」をきちんと生徒たちに伝えることだけに集中し授業を行ってきた。
「先生、○○って英語でなんて言うの?」という奇襲攻撃のような質問に冷や汗をかきながら、
小学生への英語指導ならば、高度な文法知識はいらない。
流暢な英語はCD音声にはかなわない。
と、無理やりに高をくくってやってきた。で、実際に小3の1学期から受け持った子どもたちは小5の秋に英検5級に挑戦できるだけの力がついた。しかも、どんどん英語をやりたいと思っている!英語をしっかり楽しんでいる!
英語物語(赤ずきんなど)を”CDどおり”言えることを目指して音読練習し、語順通りに訳す練習を繰り返し、単語の書き取りをフォニックスと絡ませて伝えてきただけ。英語を教えたのではなく、子どもたちが、無理なく先へ進めるための誘導をしてきたにすぎない。子どもたちの様子を観察し、自分が彼らに与えた課題と子どもたちの反応を日々反省しながら、基本的な訓練を繰り返してきただけである。
小学生の英語指導に、高度な文法は必要ない。流暢な英語も必要ないと言いたいが、流暢な音声モデルは必須!ただ、先生が流暢であるかは、”望ましい”といったところだ。
今は、発展途上の自分に自信をもって指導をしている。
しかし、先生が発する”英語音声”は努力を重ねた方がよい。”CDどおりに言える”は、子どもへの課題であると同時に先生の課題でもある。高い英語力の無い者はせめてそこだけは完璧にしたい。英語音声の習得は練習あるのみ、である。音読、音読、音読。付け焼刃の英会話レッスンで身につくものではない。それは、子どもだけでなく、英語学習者のだれにとっても必須の事項である。
そして、なにより、気を付けたのは、子どもたちの様子。子どもたちの目線、学習への取り組み方、躓きの箇所…など、それは、英語に限らず、誰かを指導する立場にある人ならば当然気にするべきところ。と、英語指導を担うことになり、あれこれ悩まれている小学校の先生がいらしたなら、この記事が参考になれば、と思う。
・小学校の先生たちにはALTという強い味方がいる。
・小学校の先生たちには子どもへの指導経験がある。
あのぱっくんも小学校の先生にエールをおくっています。
内田洋行教育総合研究所の「学び場.com」サイトより
コア英語教では、小学校の先生向けた音読と語順訳授業が提供できないか模索しています。先生方が無理なく学習を継続していける形を検討中です。いつか、コアでの音読と語順訳の授業で、日々の先生の授業がたのしいものになりますよう。