情報を選り分ける?耳(1)
おとな音読クラス生徒さんが、
先日新幹線に乗ったら外国からの方がいっぱいで。英語が聞き取れるかしらと、耳を傾けていたけど、全然聞き取れなくて!そしたら、最後になって、「タナノニモツヲオロシテ…」なんて、片言で日本語を話してたんですよ(笑)
耳が、とある”モード”で聞き取りの準備をしているかのように、聞こうとしている音以外が入ってこないことがある。
私自身にも同じ経験がある。一生懸命英語の音声を聞いていて、それを離れ、ふと前の席に座る日本人女性二人の会話が耳に入ってきたとき、「ん?これは英語?!中国語?!」となった。なんのことはない、早口の大阪弁だった。
この現象はリスニング学習の大きなヒントになるような気がする。
音読を長らく続け、読みも美しくできているのに、耳の方(リスニング力)がそれと同等に上がる、というわけにはいかない。ここには、”集中して聞く”並大抵の集中ではない。”絶対聞き漏らしてはならないと思って聞く”というステップが必要なようだ。集中して聞くことについては、また別の回で。