高校教科書で大学受験に立ち向かう
大学受験、英語対策!と聞くと、「単語」「英熟語」をまずやらねばと、こうなる。
「単語・熟語」は中学受験であろうと、英検であろうと、基本中の基本なので、やって当たり前、個人の問題、教室で確認こそすれ、徹底的に時間を取るなどはありえない。熟語など、テキスト(熟語集)に書いている以上の指導事項などないのだから。せいぜい、前置詞の基本的な語義を伝え、熟語を多少なりとも覚えやすくする、気休め程度である。ひたすら、汗をかきかき覚えるしかない。
さて、コア伊丹教室に残ってくれた高3生…受験本番までの方向を、概ね決めていたが、はっきりと決めた。
「教科書の徹底」
高1からの教科書を時間を意識し、直読速解を鍛える!
いや、普段は定期テスト前にしか触れることのない教科書。あらためて高校教科書をじっくり見てみたが、なかなか、使える。各課の文字数もほどよく、付随する設問もあり、ほんとうに使える。
一度は授業で経験しているはずなので、多少記憶に残ってはいるだろう。そんな中、ここで出会う単語や熟語、構文を理解出来ていないとなれば、それは試験対策としては初歩の初歩の部分なので、細かなテクニック云々を言っている場合ではないのである。が、すごくスムーズに読み進めることができれば、長文読みに慣れることはできるし、あいまいな記憶の単語は整理されるし、いいことづくめである。
もちろん、難関大を目指す生徒だと、物足りない作業となるだろうが、中堅私大をターゲットにしている生徒さんなら、この授業はかなり役にたつのではないだろうか。
教科書に加え、学校で支給されている長文読解の問題集にも並行して取り組む。こちらは、大学受験も念頭においた形式のものだ。教科書が1年、2年と進むにつれて、こちらの問題集の理解も進んでいくはず。
実験的・・・けれど、確信あり。