英語を学ぶのだけれど、社会科も大事です。
2月の頭から3泊4日の日程で、台湾の高校生の男の子をお預かりしました。いわいるホームステイです。私たちは中国語がまったくだめ。彼は日本語がまったくだめ、ということで、コミュニケーションツールは「英語」でした。
ある夜、NHKのニュースを見ていると、彼からの質問、「”司法書士”って何?」
漢字の意味は日本語と同じものも多く、字幕の漢字と映像から、大枠で何が言われているのかはわかるようです。質問されて、あわてました。”司法書士”の説明が、日本語ですらできない!弁護士のような仕事をしてるみたいだし…公的な文書をつくったりもしてるし…え?でも弁護士さんとの違いって何?何??広辞苑を引き、ノートに漢字で「民事」「刑事」と書きながら説明しました。(彼とのコミュニケーションは漢字で説明するのが一番早い!)
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以前の記事で、
英語を学ぶのだけれど、日本語も大事です。と書きましたが、社会科も大事です!
いや、理科も数学も家庭科もすべて大事です。英語でコミュニケーション、いえ、英語に限らず、人とコミュニケーションするためには、伝える内容(あらゆること!)を豊かにもっていることが必要なのです。
日本での友達同士のコミュニケーションの場面を想像してください。スムーズにコミュニケーションできるよう、「みんなが見ているTV番組を見る」とか、なにかしら情報収集をしています。同じ年齢、同じ性別、ずっと同じ環境で育ってきた等、小さな枠の中でなら、情報収集の幅も小さくて済むでしょう。しかし、皆さんが学ぶ「英語」を使って広がる世界はもっと広くて、昨日のテレビの話だけではとうていコミュニケーションできません。
社会科の教科書で学ぶ日本史や世界史をもっと積極的に学ぶ。さらにもっと深く、図書館で本を借りて内容を掘り下げる。時間の許す限り取り組んでみましょう。じっくり時間をかけた分だけ、大きな財産となっていきます。…善は急げ!私も昨日、ジュンク堂で「世界史の学びなおし」という本を買いました。(なんとも急場しのぎのタイトルですが…)。とにかく!知ろうと思ったことが大事。読むぞー。