大学志望校の決定
高校生の生徒を受け持つ先生と、”大学選び”についての話をすることがある。
「大阪大学に行きたかったが、センターの結果で、無難なランク下の公立大学へ志望校変更し進学。最初に目指していた大学が心に残る。」
「とにかく、”国語”が好きで、文学部に入りたかった。神戸大学の文学部を受けたかったが、家族、塾の先生の猛反対で、学部変更し、法学部を受験、幸か不幸か、合格。」
いずれの生徒さんも、「大学はどう?」との問いに即答、
「全然おもしろくないです!」
せつない言葉である。
浪人ができない、代々弁護士の一家…など、特別な理由があっての選択だったなら、あきらめもつくだろが、「浪人は格好悪い」「就職に不利」「塾の名声」などで、子どもの目標を揺るがしてしまったのなら、そこはちょっと問題だと思う。
大学は学びの場。子どもが生き生きと自主的に学んでこそ、高い学費を払う価値がある!と、思う。
文学部を出ていようが、その後プログラミングの世界に魅せられ、そちらの仕事にのめりこむ人も知っている。
生き生きと学べた先にこそ、大きな世界が広がっている、何にでもなれる、と、高校生を受け持つようになったらそう伝えたいと思う。
学部の就職率なんかよりもずっと、可能性は高いはずだ。