藤井聡太四段の師匠

2020年9月9日

将棋界に、ものすごい人が現れました。
2016年12月24日、加藤一二三九段とのデビュー戦勝利以降、6月7日に23連勝を達成、羽生さんの記録を抜いてしまいました。
藤井聡太くんはもちろんスゴイのですが、スゴイ人のそばには、スゴイ師匠がいるものです。
先日テレビに、師匠の杉本昌隆七段が出ていました。その時のお話の中に、私たち”先生”と呼ばれる立場にいる者が常に意識しておかなくてはいけない大事なことがありました。

(以下、正確ではありませんが杉本七段のことば)
最初の対戦で完敗だったんですね。それで、この子には技術的な指導はしない方がよいなと。小さくまとまってしまったり、プロの意識・概念を植え付けたくなかった。……勝ち負けをこえた本当の強さを身につけてほしい。……

この言葉を聞くと、子どもをしっかり観察し、ここに応じた的確な指導をすることの大切さと、”先生”のイメージにある、高い位置からの知識の押し売りは絶対ダメだなということを感じました。自分の負けを認められることも学ぶべき点です。
子どもの成長の伸びしろは無限大なのです。

いいお話でした。