英検合格レベル

2020年9月9日

2017年度第2回の英検一次試験の結果に「こんなんで合格していたら、本人が勘違いするからあかんわ!」という声。
Writingの試験が加わった少し前の検定試験から、採点方式を変更した英検。以前の方式だとたとえば3級ならばReadingとListening合計の約6割越えで合格という感じでした。
しかし、採点方式を変更したことで、「だいたい6割とれば合格」という暗黙の基準はなくなりました。
一次試験直後のReadingだけの自己採点で4割程度しか取れていない生徒から”1次合格しました”と連絡がありました。生徒さんのお母様に「今回は3級は無理かもしれませんね」と伝えていたので、大慌て。
先生は4割という点数だけで判断したのではなく、得点内容を見て「これでは合格は無理だな」と判断しています。それなのに”合格”…そこで冒頭の嘆きとなるわけです。
天満校の生徒さんが2級に合格したときも、私たちはうれしい反面、なんだかなぁという思いが残りました。検定試験直前まで「先生、動名詞と現在進行形ってどう違うん?」「文法なんかいるん?」と言っていた生徒さんでした。
彼の得点表を見るとListeningとWritingパートの得点が高く、Readingはまぁそこそこ?でもなぁ…という感じでした。
推測するに、英検は「伝える英語力」に合格配点の基準を置いているのでは、という感じ。
しかし、あの程度の英語力で2級となると、この先2級のありがたみもなくなってきそうです。このままでは、早くから英会話で耳を慣らした者勝ちな流れが広がりそうで…なんだか悲しくなりますね。