言葉は伝わらないものと思うべし!

2020年9月9日

皆さんは、PTA役員を経験したことがあるだろうか。子ども高3生の今、生まれて初めてのPTA役員。それも、広報部。それも部長。(笑)
どんな経験の中にも学びはあるけれど、この活動の中でもいろいろと感じること多し!である。
役員はふつう1年交代。前任者が日報などで活動を記録し、それをもとに翌年新しい役員が活動。過去の記録は何年か残り、それらを手掛かりに活動する。
が、この日報が分かりづらい!書いている本人は、活動まっただ中にあるので、その行動を簡略化して書ける。だって今経験しているから。翌年それを見る素人さんのことなどは気にしない。ただただ、経験したことをより完結でまとまった言葉で書き綴る。でないと、記録に時間がかかるし、だらだら文章を書いてはなんだか野暮ったい。
結局、日報で伝わるのはざっくりしたことだけで、肝心の詳細は知っている人に聞きまくる羽目になる。
あぁ、この感じ、なんか似てるなぁ…
そう。英文法書もしかり、である。
英語の専門家が書いた英文法書。”伝える内容をよく知っている人”が書いた本。どこまで読み手のことを考えて書いたとしても、その多くは想像にすぎず、読み手に思うように伝わるかといえば、そうではない。
引き継ぎ日報と同じである。
せめて、これら専門書の内容を伝える私たちは、生徒の立ち位置に降り、生徒の様子をしっかり観察しながら、あの手この手で伝わるよう努力したい。
この伝い手が専門書を書いた人と同じ程度の想像力しかなければ、言葉はなかなか届かない。
幸い、広報部の詳細を教えてくださる経験者は、繰り返しのくだらない質問にも根気よくこたえてくれる。ラッキーであった。