英文法学習について(2)
小さいころから英語を習っているお子さんは、概してリスニングが得意です。英検でもそのリスニング力を大いに発揮し、合格の大きな力になります。
準2級程度までならなんとか合格できますが、それより上となるとなかなか苦労されているお子さんが多いようです。
2級、準1級を狙うとなると、やはり文法力も必要になってきます。今まで理屈なしにやってきたところにいきなり、難しくて面倒くさい(と思われる)ルールが大きく立ちはだかります。
小さいころから英語の音に触れ、音から自然に英語を理解してきた子供たちにとって文法は、「そんなん、必要ないやん?だってわかるし。」…と、どこか本気になれない部分があります。
今年の春に高校を卒業した高3生もたびたび先生に「そんなん、要るん?」「こんな感じでええんちゃうん」となかなか文法学習に正面から挑戦しようとしませんでした。
彼はなんとか、英検2級には合格できましたが、合格内容や今までの授業の様子を合わせてみると、その実力を有しているかは微妙です。
音も文法もバランスよく入れていくことが、先々まで自主的に英語を学習し続けられる力を育てていくような気がします。