かたい日本語訳に違和感

2020年9月9日

天満校では小学4年生のクラスを受け持っています。
この4月から4年生になり、初めての“語順訳”に取り組んでいます。“THE SLOW-WITTED JACKAL(うすのろジャッカル)”という物語作品です。
さて、先日、このクラスでの語順訳の時間にトラのセリフ“I AM THE TIGER.”を「私はトラです。」と訳したところ一人の生徒さんが「ここは、“俺がトラだ!”の方がいいんちゃう?」と言い、他の生徒さんもそれに納得の様子でした。
コア式語順訳は、英語のつながりをきちんと見ていくために、一語一語きちんと日本語にしてつなげていきます。‘I’がきたら「私は」、‘am’がきたら「です」というように。
それ故に、日本語としては少々おかしな感じになったり、訳し終わった日本語の意味が分かりにくくなることもあります。そういう部分は文法的解説をすればするほど、わけがわからなくなりがちです。
“英語の語順”を音声とともに何度も経験していくうちに、日本語にしづらかった文もだんだんと腑に落ちていくようになります。“俺がトラだ!”と訳を置き換えたかった彼の心は、英語世界の入り口に立っていたのかもしれません。
コア式の語順訳は中学生、高校生クラス、そして成人のクラスにおいても必須の取り組みです。どの成長段階においても必要な取り組みとなります。